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2020.10.27

お悩み解決

押さえておくべき運転マナーは?状況別にNG行動とトラブル例を紹介!

車を使う全ての人が交通ルールと併せて意識しておきたい運転マナー。しかし、運転マナーが指す具体的な運転行為については深く意識したことがない人も多いのではないでしょうか? この記事では、運転マナーの基本的な考え方や、運転マナーに反する行為とそれに伴うトラブル例をご紹介します。昨今、あおり運転の取締りが厳しくなり、運転マナーに対する目も厳しくなっています。ここで改めて運転マナーの基本をおさらいしてみましょう。

2020.10.27

1.運転マナーとは?意思表示のサインは必要?

運転マナーとは具体的にどのような行動を指すのでしょうか? まずは、運転マナーを守る上で基本的な考え方をご紹介します。

 

運転マナーの基本は『迷惑をかけない』こと

運転マナーとは、交通ルールを守ることは大前提とした上で、人に迷惑をかけない運転を心がけることです。具体的には、以下のような運転が例として挙げられます。

 

  • 前方の車と車間距離を詰め過ぎない
  • 水たまりの水跳ねに注意する
  • 高速道路の渋滞をハザードランプの点滅で後方車に伝える
  • 夕暮れや雨天時にはヘッドライトを点灯させる
  • 合流時点では相手に先を譲る

また、運転中に起こるトラブルは自身の運転マナーが悪いことがきっかけとなる可能性もあります。運転する際は、自分勝手な運転になっていないかを常に気を付けるようにしましょう。

 

意思表示のサインは運転マナーではない

運転マナーとして誤解されやすいのが、運転手同士の意思表示やコミュニケーションとして使われるパッシングハザードの点滅クラクションでの合図などです。これらは、慣習的に行われているものの、受け手によっては意味が分からなかったり、全く別の意味で捉えてしまったりする可能性があり、そういった観点では運転マナーとは言えません。

 

以下で、使われがちなサインとそれらに対応する意味について見てみましょう。

 

サイン サインの意味
パッシングする
  1. 感謝を伝える
  2. 相手に道を譲ることを伝える
  3. 自分が先に行きたいことを伝える
  4. 相手に注意を促す
  5. 対向車に対して進行方向の異変を知らせる
  6. 対向車に歩行者の存在を知らせる
ハザ―ドランプを点滅させる
  1. 感謝を伝える(車線変更時に入れてくれた後方の車に対して)
  2. 高速道路での渋滞や通行止めを知らせる
  3. 駐車場でこれから駐車することを伝える
クラクションを鳴らす
  1. 感謝を伝える
  2. 相手に早く走ることを促す
  3. 相手に危険を伝える

このように、それぞれのサインに対して複数の意味が存在します。例えば、パッシングには感謝を伝える意味と相手に注意を促す意味があり、交通状況に応じて使い分けられます。これらは受け手によって解釈が異なり、不用意に混乱やトラブルを招く可能性があるので、できるだけ使わないようにしましょう。

 

ただし、例外として高速道路で後方車に渋滞を伝えるハザードランプは有効性が高いサインと言われています。法律や規則で定められたルールではありませんが、後方車の追突防止を目的とする場合は運転マナーの一つとして積極的にサインを出しましょう。

 

上記で挙げたサインのほかにもジェスチャーやアイコンタクトで対向車や後方の車、歩行者と意思を疎通する方法があります。例えば、交差点で左折・右折する際は、横断歩道を通行する歩行者と目線を合わせることで、パッシングやクラクションよりも安全を確認し合いながら通行することができます。

 

【コラム】あおり運転は「運転マナーが悪い」で済まない?

あおり運転は、今や「運転マナーが悪い」だけでは済まされない大きな社会問題となっています。これまであおり運転を行うドライバーを取り締まるための規定がありませんでしたが、2020年6月30日から新たに罰則が適用されることになり、取締りが強化されています。

 

以下は、内閣府により発表されている「あおり運転の取締り対象」の典型的な運転行為です。

 

  1. 車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)
  2. 急な進路変更を行う(進路変更禁止違反)
  3. 急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)
  4. 危険な追い越し(追越しの方法違反)
  5. 対向車線にはみ出す(通行区分違反)
  6. 執ようなクラクション(警音器使用制限違反)
  7. 執ようなパッシング(減光等義務違反)
  8. 幅寄せや蛇行運転(安全運転義務違反)
  9. 高速道路での低速走行(最低速度違反)
  10. 高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反)

※出典:内閣府|政府広報オンライン|一発で免許取消し!「あおり運転」が厳罰化!

 

もちろん上記のような運転行為は、ほかの車や歩行者に対して重大な被害を与える可能性が高いため、絶対に避けましょう。また、走行中に上記のような運転行為を受けた場合は、サービスエリアやパーキングエリアなどの安全な場所に移動して、警察に通報しましょう。そして警察が来るまでは車にロックをかけ、外に出ないようにしてください。なお、ドライブレコーダーやスマートフォンのカメラなどで相手の行為を撮影すると、証拠として提示することができるので事前対策として準備しておくと良いでしょう。

 

2.【状況別】やってはいけないNG行動集

ここまでは、運転マナーの基本的な考え方についてご紹介してきました。ここからは、状況別にやってしまいがちな運転のNG行動についてご紹介します。

 

高速道路を走行

高速道路ではある程度のスピードを出さないといけない、信号がなく単調な運転になりやすい、といった状況から周りの車への意識が薄くなりがちです。また、運転マナーに反した行動が大きな事故につながることもあるので、NG行動がないか見直してみましょう。

 

高速道路を走行するときのNG行動と考えられるトラブルについて以下の表を見てみましょう。

 

NG行動  考えられるトラブル
急に車線変更して割り込む 前方・後方の車との接触・衝突事故が起こる
追い抜き車線を専有している 渋滞の原因になる
坂道でアクセルを踏み込まず、スピードを緩める 渋滞の原因になる

急な車線変更は前方や後方の車との接触・追突事故の原因になりかねません。幸い事故に至らなくても、前後の車の走行を妨害することになり、危険であることには変わらないため絶対に控えましょう。正しい運転マナーとしては、ウインカーを点灯させて車線変更の意思表示をした後、安全確認した上で車線変更します。

 

そのほかにも、追い抜き車線の専有や坂道でスピードを緩める、といった行為は渋滞を引き起こす原因となります。そのため、基本的には走行車線を走る、坂道に差し掛かったらアクセルを踏み込みスピードを維持するのが正しい運転マナーと言えます。

 

左折、右折

交差点や駐車場の入り口などの左折・右折する状況では、視界が悪くなりやすく、対向車や後続車、歩行者への配慮が薄くなりがちです。この場合もNG行動が事故につながることがあるので、再度見直してみましょう。

 

NG行動  考えられるトラブル
左折・右折する直前にウインカーを出す 後続車・対向車との折衝・衝突事故が起こる
交差点で左折・右折待ちのときに、停車位置が左右に寄っていない 渋滞の原因になる

左折・右折時によくあるNG行動としては、曲がる直前にウインカーを出すケースが挙げられます。本来、ウインカーを出すタイミングは道路交通法で「交差点の30m手前」と定められています。ウインカーを直前で出すと、後続車や対向車が気付けずに衝突する危険性があります。こういったことを避けるためにも、運転マナー以前に交通ルールであるウインカーを出すタイミングを守りましょう。

 

駐車

駐車時は車の流れを考慮する必要がないので、自分のことだけを考えがちです。また、急いでいることも多く、NG行動が度々起こる状況と言えます。

 

NG行動  考えられるトラブル
健常者が障害者スペースに駐車する 本来必要とする人々が利用できない可能性がある
駐車スペースからはみ出ている 本来停められるはずのスペースが使えなくなる

駐車場は公共物である、という意識が欠けていると、このようなNG行動を起こしやすくなります。SA・PAなどの駐車場で健常者が障害者スペースに駐車するケース、駐車スペースからはみ出ているケースなどが見られます。自分だけなら良いと思わずに、駐車スペースも公共の物として迷惑をかけないように利用しましょう。

 

その他

最後に、その他の状況で起こりうるNG行動をご紹介します。ほかのドライバーや歩行者に迷惑をかける行為ですので、ぜひ控えましょう。

 

NG行動 考えられるトラブル
窓からゴミを捨てる、つばを吐く 後続車や対向車にぶつかる
夕暮れや雨天のときにヘッドライトを点灯しない 対向車との接触・衝突事故につながる
信号が青になり、ゆったりと発進する 渋滞の原因になる

窓からゴミを捨てる、つばを吐くといった行為は、運転に限らず路上を利用する人のマナーとしてNGと言えるでしょう。さらに、後続車や対向車にゴミがぶつかると、重大な事故につながる可能性もあります。

 

夕暮れや雨天時のヘッドライトは、自分の視界を良くするほかに、周囲の車に自分の存在を示す役割もあります。仮に自分は見えていたとしても事故防止のために、夕暮れや雨天時は運転マナーとしてヘッドライトを点けましょう。

 

信号が青に変わって発進する際、ゆっくり走る車を見かけることがありますが、その青信号のうちに通過できる車の台数が減ってしまうため、渋滞の原因となります。急発進もやってはいけませんが、ゆったりし過ぎた発進も控えましょう。

 

【コラム】ランキング|交通マナーが良い・悪い都道府県とは?

出張先や旅行先で運転するとき、普段通り慣れた道で運転するのとは違った感覚を持った経験はないでしょうか? これは地域ごとの交通マナーが関係しているかもしれません。

 

以下は、2016年にJAFが行ったアンケート結果から、交通マナーが良い都道府県(※1)と悪い都道府県の上位5つをランキング形式にしたものです。

 

  交通マナーが良い都道府県 交通マナーが悪い都道府県
1 岩手県(29.2%) 香川県(80%)
2 長崎県(25.2%) 徳島県(73.5%)
3 島根県(24%) 茨城県(67.2%)
4 秋田県(21.9%) 沖縄県(64%)
5 山口県(19.5%) 福岡県(59.3%)

※出典:JAF|交通マナーに関するアンケート
※1当社で独自に集計

 

交通マナーが悪い都道府県の上位2位には四国の二県がランクインしていますが、そのほかは全国的に散らばっているように見えます。自分が住んでいる都道府県がどの位置にランクインしているのかを確認してみると面白いですよ。

 

3.まとめ

運転マナーと言われるものはさまざまありますが、基本的には人に迷惑をかけない運転をすることと覚えておきましょう。なお、運転手同士で行う意思表示のサインは運転マナーでありませんので、積極的に取り入れる必要はありません。

 

運転マナーに反するNG行為は高速道路走行時や左折・右折時、駐車時などでよく見られます。他人への意識が薄くなるときには運転マナーがおろそかにならないよう注意が必要です。ドライバー一人ひとりが運転マナーを守ることで、不要な事故を回避し、安全が保たれます。お互いが安全で快適な運転ができるよう、運転マナーを遵守した走行を心がけましょう。

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