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2020.10.27

お悩み解決

ガソリンの種類の見分け方は?レギュラー、ハイオク、軽油の違いを解説

ガソリンスタンドに掲示される、レギュラー・ハイオク・軽油の文字。それぞれの種類について詳しく知らない方は意外と多いのではないでしょうか? 実はエンジンの仕組みと密接に関わっています。 この記事では、レギュラーとハイオク、ガソリンと軽油の特徴や違いについて詳しく解説しています。また、給油時に間違って指定と違う燃料を入れてしまった場合のトラブル例や対処法もご紹介します。

2020.10.27

1.ガソリンの種類とは?【比較表付き】

ガソリンにはレギュラーとハイオクがあることは知っていても、どのような違いがあるのかを知っている方は少ないはず。まずは、レギュラーやハイオクの違いや、ガソリンと軽油の違いについてご紹介します。

 

ガソリンはレギュラーとハイオクに分けられる

ガソリンは、レギュラーガソリンとハイオクガソリンに分けられ、ガソリン中のオクタン価によって分類されます。オクタン価とは、ノッキング※が起こりづらい状態を示す指数で、数値が高いほど起こりにくく、低いほど起こりやすいと言えます。オクタン価が低いほうがレギュラーで、高いほうが「ハイ(高い)オクタン価」でハイオクと覚えておくと良いでしょう。

 

※ノッキング:エンジンが異常燃焼している状態。アクセルを踏み込むと「カラカラ」という音がして、車体が揺れる

 

【比較表】レギュラーとハイオクの違いは?

レギュラーとハイオクの違いは、オクタン価のほかにはどのようなものがあるのでしょうか? 以下で、特徴や対応車種などの項目でレギュラーとハイオクについて比較してみました。

 

  レギュラー ハイオク
オクタン価 89以上 96以上
特徴 一般的に使われるガソリン レギュラーよりも強いエネルギーを出せるガソリン
対応する車のタイプ 軽自動車や普通自動車などの日本車の大部分 スポーツカーや外国車などの排気量が高い車、ハイオク指定の車
他の呼称 無鉛ガソリン 無鉛プレミアムガソリン

ハイオクがレギュラーよりも強いエネルギーを出せるのには、ハイオクが「発火しにくい」ことが関係しています。エンジンで強いエネルギーを生み出すためには、シリンダー内の混合気(空気とガソリンが混ざった気体)の圧縮比を高くする必要があります。

 

ただし、このときシリンダー内の温度も上昇するため、オクタン価が低いレギュラーでは通常のタイミングより早く発火してしまい、大きなエネルギーを生み出すことができなくなります。ハイオクであれば、圧縮途中で発火せずに適切なタイミングで発火しエネルギーに変換できるので、高エネルギーを必要とするスポーツカーや外国車で採用されているのです。

 

レギュラーとハイオクでは、上記のようにエンジンの設計が異なるため、燃費の良し悪しを単純に比較することはできません。ただし、ハイオクはレギュラーに比べて1Lあたり約10円高いので、給油量あたりの金額で比較すると、レギュラーのほうがお得と言えます。

 

軽油はガソリンではない

軽油とは、ガソリンと同様、車を動かすための燃料の一種ですが、ガソリンとは原油からの精製方法燃焼する特徴が異なる全く別の燃料です。そもそも、軽油やガソリンなどの石油製品は、原油を温めて蒸留することで沸点の違う燃料として取り出されます。

 

以下は、石油製品を取り出すときの温度とそれぞれの製品を表したものです。

 

温度によって抽出できる石油製品の違い

 

上のイラストを見ると、それぞれの燃料を取り出すときの温度は、軽油が240℃~350℃で、ガソリンが35℃~180℃です。

 

ちなみに、燃料には火種を近づけると燃え始める引火点と火種がなくても自然に燃え始める発火点があります。ガソリンの引火点は-40℃で、発火点は300℃、軽油の引火点は50℃~70℃で、発火点は250℃です。軽油はガソリンよりも引火点が高く発火点が低いため、自然着火式のエンジンが採用され、これにより高温高圧状態で爆発的なエネルギーを生み出すことができるのです。

 

軽油仕様車には、ディーゼルエンジンという自然発火式のシステムが使われます。燃焼の仕組みは、空気を高温高圧に圧縮し、そこに軽油を直接噴射して燃焼させるというもの。ディーゼルエンジンは、軽油を高温高圧状態で燃焼させる分、燃焼時の音や振動が大きくなるため、小型車ではあまり使われず、トラックやバスなどの車体が大きいものによく採用されます。

 

ちなみに、軽自動車には「軽」という漢字が入っていますが、軽油ではなくガソリンで走行します。給油に慣れない方にはたまにあるミスですので、知らない方は覚えておきましょう。

 

2.セルフで給油するときのトラブルと対処法

ここまでは、レギュラーとハイオク、ガソリンと軽油の特徴や違いについてご紹介しました。ここからは、給油時に気を付けたいトラブルについて対処法を解説します。

 

ガソリン・軽油の種類を間違える

セルフのガソリンスタンドで給油するときは、ガソリン・軽油の入れ間違いが起きないよう、注意することが必要です。給油する燃料の種類を間違えた場合、エンジンに不具合が発生し、走行に影響を及ぼす可能性があります。

 

燃料の種類を間違える原因として、給油ノズルの取り違えが挙げられます。給油ノズルは以下のように、色で燃料の種類が分かれているので、燃料の種類とノズルの色を確認してから給油すると間違いは起こりにくいでしょう。

 

3種の給油ノズル

 

また、レンタカーや知人から借りた車に給油するときは、対応した燃料の種類が分からないケースがあります。その場合は、まず給油口給油キャップに燃料の種類が記載されたシールが貼られていないか確認してみてください。記載がない場合は、車の取扱説明書や諸元表からも確認できます。

 

※セルフで給油する方法について詳しくは→「ガソリンをセルフで給油するやり方は? 7つのステップで解説

 

【対応車種別】誤給油した場合の症状

燃料の種類を誤って給油した場合、車のタイプによって起こる症状はどのように違うのでしょうか? 以下では、燃料の対応車種別に症状を表にまとめています。

 

  レギュラー仕様車 ハイオク仕様車 軽油仕様車
レギュラー

ノッキングが起こる可能性がある

×

馬力の低下、噴射ノズルの故障により、エンジンが停止する

ハイオク ×

馬力の低下、噴射ノズルの故障により、エンジンが停止する

軽油 ×

走行中に不完全燃焼が起こり、エンジンが停止する

×

走行中に不完全燃焼が起こり、エンジンが停止する

※(注)
◯:正常に走行できる
△:エンジンに異常が発生する可能性があるが走行は継続できる
×:エンジンが停止する可能性が高い

 

レギュラー仕様車にハイオクを入れた場合、特に走行に影響を及ぼすことはないので、そのまま走行を続けて問題ありません。一方で、軽油を入れた場合、ガソリンのように気化しないので、不完全燃焼してエンジンが停止する可能性があります。もし間違って入れてしまった場合はすぐに対処しましょう。近くにガソリンスタンドや整備施設がない場合は、JAFをはじめ としたロードサービスに対処法を相談してみてください。特に、軽油車にガソリンを入れた場合はすぐにエンジンを切りロードサービスに連絡しましょう。

 

※JAFのロードサービスについて詳しくは→「JAF|ロードサービスの料金を調べる

 

ハイオク仕様車にレギュラーを入れた場合、ノッキングや燃費が低下する可能性はありますが、エンジンが停止することはないでしょう。ただし、軽油を入れるとレギュラー仕様車と同じく不完全燃焼が起こり、エンジンが停止する可能性があります。

 

軽油仕様車には軽油以外の燃料を入れてはいけません。もし、レギュラー、ハイオクを入れてしまった場合、馬力が下がる、エンジンの噴射ノズルが故障する、といったことが原因でエンジンが停止する可能性があります。近くにガソリンスタンドや整備施設がない場合は、JAFを初めとしたロードサービスに相談してすぐに対処しましょう。

 

燃料を吹きこぼす

セルフ給油でよくあるトラブルとして、給油時の燃料の吹きこぼしが挙げられます。吹きこぼしは、主に給油ノズルのオートストッパーが働かないことが原因で起こります。以下は、オートストッパーが働きにくい3つの要因ですので、ぜひ避けるようにしましょう。

 

オートストッパーが働きにくい3つの要因
  • 給油ノズルが奥まで差し込まれていない
  • 給油ノズルのレバーの引きが弱い
  • 継ぎ足し給油をする

燃料の吹きこぼれの対処法や防止策について詳しくは→「ガソリンが吹きこぼれたらどうする!? 対処法やこぼれる原因を解説

 

3.まとめ

ガソリンの種類は、オクタン価によって、レギュラーとハイオクに分けられます。レギュラーは国産の軽自動車や普通自動車のほとんどが対象で、ハイオクはハイオク指定車の他に、 スポーツカーや外国車などの一部の車に限定されています。

 

また、ガソリンと軽油は同じ石油製品であるものの、燃焼の性質やエンジンの仕組みが異なります。そのため、ガソリンと軽油を間違えて給油してしまうとエンジンが停止する可能性があり、非常に危険です。入れ間違いに気付いたら早めに対処しましょう。

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