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2020.08.31

カーケア

車のフロントガラスに飛び石傷が!修理・交換すべき?水垢汚れの対処法も

車を走らせていると前方から突然何かがフロントガラスに直撃。気付いたらガラスにひびが入っていた、という方は少なくありません。もし走行中に傷を発見した場合、どのように対処するのが良いのでしょうか? この記事では、飛び石傷のトラブルに加えて、ワイパー傷や水垢などフロントガラス全般のトラブルについての対処法を解説します。

2020.08.31

1.車のフロントガラスのトラブル【飛び石・ワイパー傷】

車のフロントガラスは基本的には三層構造になっているので割れにくいものの、傷やひび割れを放っておくと危険です。まずは車のフロントガラスに傷が付いた場合の対処法について解説します。

 

傷の程度をチェックして対処方法を判断する

走行中に飛び石などが原因でフロントガラスに傷が付いてしまったら、まずは車を安全な場所に停めて傷の程度を確認しましょう。傷の程度が軽く、自走できそうであれば、その場で応急処置を、走行中に危険が伴う可能性があればJAFや保険会社などのロードサービスを活用します。

 

自走できる状態とは、傷が視界に影響しない位置にある、または走行中に風圧や振動を受けても大きな影響はない、といった状況です。ただし、走行しているとひび割れが徐々に広がり、最終的にはガラスが割れる可能性があるため、軽度の傷でもそのまま放置しないようにしましょう。

 

応急処置とロードサービスを活用する場合のそれぞれの対処方法は以下で説明します。

 

応急処置をする

フロントガラスの傷の応急処置には、保護シールを貼り付けてひび割れの広がりを抑える方法があります。保護シールはカー用品店やホームセンターなどで購入できるので、飛び石傷に備えて準備しておくと良いでしょう。

 

保護シールによる応急処置は、以下の手順で実施できます。

 

  1. 傷の状態を確認する
  2. 傷口付近のホコリや汚れを拭き取る
  3. 保護シールを傷の部分に貼り付ける

保護シールを貼り付けるときのポイントは、傷口に水分やホコリ、油などが入っていないか確認し、可能な範囲で拭き取っておくことです。傷口にこれらの不純物が混入していると、補修剤がうまく作用しなくなるためです。補修剤が作用しないと、フロントガラスごと交換することになり、負担する費用も大きくなります。

 

また、保護シールの貼り付けはあくまで応急処置であるため、処置後速やかに専門業者に見てもらいましょう。ほかにも傷口に樹脂を流し込む方法がありますが、技術が必要になるので、慣れていない場合は保護シールで対応するのが無難です。

 

ロードサービスの窓口に相談する

フロントガラスの損傷が大きく自走できない、または自走できるか判断が難しい場合は、JAFや加入している保険会社のロードサービスに連絡して、対処について相談しましょう。もしロードサービスに未加入でも、JAFであれば料金を支払うことでサービスを受けられます。

 

自走が難しい場合は、レッカー車によるけん引を依頼します。その際、フロントガラスを修理・交換できる業者を探し、どこまでけん引するのかも考えておくと良いでしょう。

 

※JAFのロードサービスについて詳しくは→「JAF|ロードサービスの料金を調べる

 

交換の可能性が高い3つの箇所

フロントガラスの傷が次の3箇所にある場合は、フロントガラスごと交換になる可能性が高いと言えます。

 

該当箇所 理由
運転するときの視界の範囲内 傷跡が残ると運転に支障をきたすため
フロントガラスの枠の近く 走行中に衝撃を受けやすく、修理後も破損リスクが伴うため
デフロスターの風が当たる箇所(フロントガラスの下から30cm程度) 温風によってガラスの温度が上がり、急激な温度変化の影響を受けるため

 

基本的には、フロントガラスは軽微な傷であれば修理によって修復可能です。ただし、損傷が大きい、傷口に不純物が詰まっている、傷の場所が上記の箇所にある、といった場合は、フロントガラスをまるごと交換することになります。費用は業者によって異なるものの、たいていは修理よりも交換のほうが高くつきます

 

費用の考え方は、修理も交換も「工賃+部品代」であることが一般的です。業者によって工賃や部品代(ガラス代)の設定金額が異なるので、事前に問い合わせし、費用を確認しておきましょう。

 

修理・交換できる場所

フロントガラスの傷は、ディーラー、大型のカー用品店、ガソリンスタンド、自動車ガラス専門店に修理・交換を依頼するのが一般的です。以下でそれぞれの依頼先の特徴について見ていきましょう。

 

ちなみに、ガラス交換が必要になった場合、業者から車種や型番を聞かれることがあるため、車検証を手元に用意しておくとスムーズに進められます。

 

ディーラー

ディーラーを依頼先として検討する場合は、車を購入した店舗に相談するのが一般的です。修理・交換の費用や作業時間は、車種や店鋪によって異なります。担当者に連絡して状況を伝え、修繕内容や費用感について確認してみましょう。

 

ディーラーならではの特徴としては、交換が必要になった場合、純正ガラスを使用しがちである点です。品質が保証されていて安心できる分、汎用品に比べるとやや割高になる場合があります。

 

大型のカー用品店

大型のカー用品店でもフロントガラスの修理・交換を受け付けているケースがあります。費用や作業時間はディーラーと同様、車種や店鋪によって異なります。また、店鋪によっては、そもそも修理・交換サービスを行っていない場合があるので、webページや電話で確認してみましょう。

 

大型のカー用品店は取り扱うガラスの種類が豊富で、純正ガラスに加えて、比較的安価な汎用品も置いている場合があります。

 

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、修理・交換を依頼できる店舗があります。

 

フロントガラスの傷は、たとえ小さなものであっても複数あれば強度不足と判断され、傷が視界を遮っていなくても車検が通らないケースがあります。特に車検を取り扱うガソリンスタンドでは、フロントガラスの傷で車検を通せない場合、フロントガラスを交換しての対応が求められます。

 

自動車ガラス専門店

自動車のガラス交換や補修を専門とする、自動車ガラス専門店に依頼することもできます。大型店鋪は少なく、小型店鋪が全国各地に存在します。検索エンジンで「地名+自動車ガラス」といったキーワードで検索すると、その地域の店鋪が表示されます。ホームページがある店鋪であれば、価格表を掲載している場合があるので、問い合わせる前に確認しておくと良いでしょう。

 

ちなみに、中には現場まで駆けつけて修理してくれる出張サービスを実施している店鋪もあるようです。車を動かせない、近くに依頼先がない、といった場合に出張サービスの利用を検討してみると良いでしょう。

 

フロントガラスの飛び石・ワイパー傷の予防策

フロントガラスの飛び石傷は前方の車と一定の車間距離をとる、ワイパー傷はワイパーゴムが劣化したまま放置しない、といった対策を取ることである程度は防げます。

 

飛び石傷が付く原因は、前方車のタイヤがはじいた小石が路面を跳ねて後方車のフロントガラスやボディにぶつかることです。飛び石傷を防ぐには、前方から小石が飛んでくる状況をできる限り避けるために、前方車との車間距離を空けることが重要になります。特に、砂利道やトラック・ダンプカーなどの後ろを走行する場合も注意が必要です。

 

ワイパー傷とは、ワイパーゴムが劣化し、ゴムが裂けたり、硬くなったりしたワイパーを使用することでフロントガラスに付く傷です。また、細かい砂利がワイパーに付着したまま使用した場合にも見られます。ワイパー傷を防ぐには、ワイパーの状態を定期的に点検し、ゴムの劣化を放置せずに必要に応じて交換することです。点検期間は半年に1回を目安にしましょう。

 

【コラム】フロントガラスの修理・交換に保険を使える?

フロントガラスに受けた傷を修理する、またはガラス自体の交換が必要になった場合、車両保険を利用して費用をまかなうことも可能です。ただし、車両保険を使うことによって、次年度の等級が下がり、保険料が上がる可能性があります。また、車両保険を利用しても免責といわれる自己負担が発生する場合があります。例えば、以下の場合は保険を使わずに全額自己負担するほうが、結果的に負担が少なくなるケースです。

 

保険利用が推奨されない例

ガラス交換費が10万円で、車両保険金でもらえる金額は5万円。
免責金額として5万円支払い、等級が下がることで6年間のトータルの保険金が5.9万円増額する場合。

 

▼自己負担額
1.免責金額:5万円
2.保険料差額:6年間で5.9万円※

 

→自己負担の合計金額は10.9万円。

 

※「2.保険料差額」の内訳例
・保険利用した場合の6年間の保険料は18.7万円
・保険利用しない場合の6年間の保険料は12.8万円
→6年間の保険料の差額は5.9万円

 

この場合、一時的に交換費10万円の負担が保険金によって5万円に抑えられるように見えますが、実質的には免責金額と保険料差額を合計した10.9万円の自己負担が発生します。

このケースはあくまで例なので、実際の免責金額や等級ダウンによる保険料の増額は保険会社に確認してください。

 

2.車のフロントガラスのトラブル【油膜・水垢汚れ】

油膜・水垢汚れも、ドライバーを悩ませるフロントガラスのトラブルの一つです。ここでは、フロントガラスに付着した油膜・水垢汚れの運転上の危険性や除去する方法について解説します。

 

視界不良を招き、事故のリスクになることも

フロントガラスの油膜・水垢汚れは、症状は異なるものの、どちらもドライバーの視界不良を招き、事故のリスクになるという意味では共通しています。

 

油膜汚れ

油膜は光を乱反射する性質があり、特に夜間と雨天時は危険度がアップします。夜間は、対向車のヘッドライトや街灯が乱反射し、思いもよらぬ方向から光が入ることで視界が奪われることも。また雨天時はワイパーを使ってもフロントガラスの雨粒をはじかなくなるため、視界全体がぼやけてしまいます。

 

油膜は油性の汚れで、ボディのワックスやコーティング剤などの塗装材が雨水に溶けて乾燥することが原因でガラスや窓に付着します。

 

水垢汚れ

一方で水垢汚れは白っぽいうろこ状の汚れがフロントガラスを覆うため、全体的に視界が悪くなり、近づいてくる歩行者や障害物などを見逃しやすくなります。

 

水垢は水性の汚れで、車に付着したチリやホコリが雨水で流れて乾燥することが原因でガラスや窓に付着します。

 

油膜を落とす方法・予防策

油膜による汚れがひどい場合は、ガソリンスタンド・ディーラー・カー用品店などの業者に依頼して落としてもらいましょう。

 

軽い汚れであれば、台所用洗剤を使って落とすこともできます。自分でやってみても汚れが落ちない場合は業者に依頼してみると良いでしょう。

 

油膜を取った後は、すぐに油膜が付着しないようコーティング剤を塗布しておくのがおすすめです。コーティング剤は大きくシリコン系とフッ素系に分けられ、費用はシリコン系、フッ素系ともに3,500円~9,000円程度が相場となっています。シリコン系は撥水性に優れ、フッ素系は耐久性に優れていることが特長です。

 

水垢汚れを落とす方法・予防策

水垢汚れは、ガソリンスタンド・ディーラー・カー用品店などの業者に依頼して落とすことができます。

 

また、水垢汚れや油膜は適切な方法をとれば自分で落とすこともできます。水垢落としには酸性の専用洗剤が、油膜落としにはアルカリ性の専用洗剤が有効です。ただし、家庭用洗剤はタイヤやボディーに影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。水垢汚れの落とし方については「1.車の水垢を落とす正しい方法とは?」で詳しく解説しています。

 

また、水垢汚れはこまめな洗車である程度予防することができます。水垢汚れの予防については「水垢汚れは予防できる?」で詳しく解説しています。

 

 依頼先 水垢落としの取り扱い
ガソリンスタンド 店舗によってサービスの取り扱いはさまざま
(洗車コースの基本コースに含まれる場合やオプション扱いの場合、そもそも取り扱いがない、など)
ディーラー 洗車サービスに含まれるケースが多い
カー用品店 洗車サービスを利用した際にオプションで追加するケースが多い

ただし、状態がひどい場合は無理な除去はせず、ガラス専門店の技術者に依頼しましょう

 

3.まとめ

フロントガラスに傷が付いてしまったら、まず傷の状況を確認して自走できる場合は応急処置を、自走できない場合はロードサービスへ連絡しましょう。修理で済むのか、交換が必要になるのか、の判断は損傷の大きさや位置によって異なります。

 

フロントガラスの傷や汚れは、運転に支障をきたすため、放っておかずにできるだけ速やかに対処するようにしましょう。

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