よく乗る人も、
そうでない人も、
集える場に。

2020.08.06

お悩み解決

【用語解説】燃費とは?平均燃費や実燃費、WLTCモードの意味も

燃費にまつわる言葉は、低燃費やカタログ燃費、瞬間燃費……など、たくさんあって、違いを知らない方も多いのではないでしょうか 。 この記事では、燃費にまつわる用語である「○○燃費」の意味を分かりやすく解説しています。また、燃費が悪くなる原因や改善のポイントもご紹介します。

2020.08.06

1.燃費とは?【用語解説と計算方法】

車のカタログなどで目にすることが多い燃費。まずは、燃費にまつわる言葉の意味や燃費の計算方法について解説します。

 

燃料1Lあたりに車が走れる距離

燃費とは、燃料1Lあたりに走行できる距離を指し、単位は「km/L」です。例えば、燃料1Lで15km走行できる車は、燃費が15km/Lとなります。この距離が長いほど、燃費が良い車と言えます。

 

 

2台の車がそれぞれ同じ距離を走った場合、燃費が悪い車は良い車よりも消費する燃料が増え、燃料代も多くなります。

 

以降は、燃費にまつわるキーワードをご紹介し、それぞれの意味を解説していきます。

 

低燃費と高燃費

低燃費と高燃費の意味
  • 低燃費
    …燃費消費率が低いという観点で、燃費が良いこと

 

  • 高燃費
    …燃費性能が高いという観点で、燃費が良いこと

低燃費は、燃料消費率を低く抑えられるという意味で「燃費が良い」ことを表します。そうすると高燃費は「燃費が悪いこと」という意味になりそうですが、実際は「燃費性能が高い」という意味で、低燃費と同じように「燃費が良い」ことを表す際に使われます。ただし、高燃費は 燃費が良いのか、悪いのか、混乱を招くため、あまり使われません。

 

平均燃費と瞬間燃費

平均燃費と瞬間燃費の意味
  • 平均燃費

…ある一定区間内を走行したときの燃費

 

  • 瞬間燃費

…燃費表示計に表示される、ある瞬間の燃費

平均燃費と瞬間燃費の違いは、その数値が表すタイミングと測定方法です。平均燃費はある一定区間における燃費で、区間の走行距離と消費燃料の量から、瞬間燃費はある瞬間の燃費で、燃料噴射量(ガソリン使用量)と走行時の速度から算出されます。

 

最近の車の一部には燃費表示計が搭載されており、昔の車では測定できなかった瞬間燃費が分かるようになっています。例えば、アクセルの踏み込みを強くすると数値が下がり、弱くすると数値が上がります。

 

実燃費とカタログ燃費

実燃費とカタログ燃費の意味
  • 実燃費

…実際に走行したときの燃費

 

  • カタログ燃費

…車メーカーのカタログに記載されている燃費

実燃費は車を購入後に実際に走行したときの燃費で、カタログ燃費は車メーカーのカタログに記載されている燃費です。

 

「カタログに記載されている燃費」とは、特定の条件下で燃費の測定試験を行なったときの結果です。この測定試験では、数値を実際の道路での走行に近づけるために、走行速度に変化をつけて、複数の走行パターンで燃費が測定されます。実際の走行に近づけた試験ではあるものの、一般的には実燃費よりもカタログ燃費のほうが、燃費が良くなる傾向があります。

 

燃費は「走行距離÷消費燃料の量」で計算できる

燃費は、一定の走行区間において「走行距離÷消費燃料の量」の計算式で算出できます。

 

燃費計算の例

走行距離が45km、消費燃料の量が3Lの場合の燃費は?

 

45km÷3L=15km/L

ただし、消費した燃料の量は燃料メーターを見ても正確な数値が分からないため、燃費は「満タン法」と言われる方法で測定するのが一般的です。

 

※燃費の計算や満タン法、カタログ燃費との違いについて詳しくは→「【計算ツール付】燃費の計算方法は? 自分で簡単に測定する方法を解説

 

【コラム】「JC08モード」と「WLTCモード」の違いとは?

カタログ燃費に併記されている「JC08モード」や「WLTCモード」は、燃費の測定基準を表しており、測定方法や燃費の値が異なります。

 

  JC08モード WLTCモード
特徴

日本独自の測定方法

世界基準の測定方法

測定モードのルール

速度試験機(シャシダイナモメーター)を使い、定められた時間(20分4秒)、定められた速度で運転し計測する

市街地、郊外、高速道路の3つのモードを平均的な時間配分で構成する

従来は日本独自の測定方法である「JC08モード」が採用されていましたが、2017年の夏以降の測定試験から順次、国際的に認められた測定方法である「WLTCモード」に切り替わっています。

 

WLTCモードでは、「WLTC」「市街地」「郊外」「高速道路」の4パターンの燃費が表示されます。JC08モードにはなかったそれぞれの走行環境に応じた燃費が表示されることによって、実燃費により近い燃費値が分かるようになります。

 

2.燃費が悪くなる原因と燃費改善のポイント

燃費は車によって決まっていますが、使い方によっては同じ車でも異なります。ここでは、燃費が悪くなる原因や燃費が良くなる運転のコツを解説します。

 

燃費が悪くなる原因とは?

燃費が悪くなる理由の一つに、エンジンやタイヤなどが本来の動きができず、必要以上に燃料を消費してしまっていることが挙げられます。中でも、エンジンオイルの劣化とタイヤの空気圧不足は、燃費の悪化に直結します。

 

エンジンオイルが劣化している

エンジンオイルの劣化は、エンジンの動作に悪影響を及ぼし、消費燃料に対してエンジンが生み出すエネルギーが弱まるため、結果的に燃費の悪化につながります。エンジンオイルは大きく以下の5つの役割があり、それぞれが機能することで、エンジンが正常に作動します。

 

エンジンオイルの5つの役割
  1. 潤滑
    エンジン内部のパーツがスムーズに動くように潤滑油の働きをする
  2. 冷却
    エンジン内部のパーツが発する熱を吸収する働きをする
  3. 密封
    エンジン内部のパーツが作動するときにできるわずかな隙間を埋める働きをする
    ※隙間からエネルギーが逃げるのを防ぐために隙間を埋める
  4. 防錆
    エンジン内部に発生しやすいサビを予防する働きをする
  5. 洗浄
    エンジン内部のパーツに堆積した燃料の燃えカスをオイル中に分散させる働きをする

エンジンオイルの交換時期が過ぎている場合は、燃費に悪影響が出始めている可能性があるので、一度点検してみることをおすすめします。点検は、ガソリンスタンドやディーラー、カーショップで対応してもらえます。

 

※エンジンオイルの交換時期やガソリンスタンドでの交換方法について詳しくは→「ガソリンスタンドでオイル交換できる? 交換の流れや費用相場を解説

 

※ENEOSのエンジンオイルの無料点検サービスについて詳しくは→「Dr.Drive(ドクタードライブ)点検・整備(無料安全点検)

 

タイヤの空気圧が不足している

空気圧が低いタイヤは、転がり抵抗が働きやすくなることから、燃費が悪くなる原因と言えます。転がり抵抗とは、走行中にタイヤがたわみ、その状態から元に戻ろうとするときに発生する余計なエネルギーを意味します。転がり抵抗が増大すると、本来の前進するエネルギーが弱まり結果的に燃費が悪くなります。

 

 

タイヤは適正な空気圧にしておかなければ、走行中の危険リスクが増す上に、燃費も悪くなります。空気圧が不足しないよう、点検は1カ月に1回を目安に行いましょう。空気圧点検のためだけに、ディーラーやカーショップに行くのが面倒な方でも、ガソリンスタンドであれば自分で手軽に点検・補充できるのでおすすめです。

 

※自分で空気圧を点検・補充する方法について詳しくは→「【初心者向け】ガソリンスタンドで空気圧を点検できる? 頼み方・頻度も

 

燃費を良くする運転の4つのポイント

燃費の悪化は、ふだんの運転の仕方も大きく関係しています。以下は、少し気を付けるだけで燃費が改善される運転の4つのポイントです。

 

  • 急発進や急ブレーキを避ける
  • アイドリングの時間を減らす
  • 使わない荷物を降ろしておく
  • エアコンやオーディオの使い方を見直す

急発進や急ブレーキを避ける

一般的に、急発進や急ブレーキは燃費に悪影響を与えると言われています。燃費を改善するための発進時と減速時のポイントは、発進時はアクセルをゆっくり踏んで走り始める、減速時はエンジンブレーキを使って徐々にスピードを落とすことです。

 

もちろん周囲の車の流れを乱さぬよう、必要に応じてアクセルやブレーキを使う必要がありますが、基本的には急な加速、減速をしない運転を心がけましょう。

 

アイドリングの時間を減らす

エンジンをかけたまま停車している状態を指すアイドリングは、その間も燃料を消費するため、燃費が悪くなります。乗用車でアイドリングを10分間続けた場合、約0.13Lの燃料を消費すると言われています。

 

以下はアイドリングの一例です。

 

アイドリングの一例
  • エンジンを温めるために停車しているとき
  • 送り迎えで、人が乗り降りしているとき
  • 荷物を積み下ろししているとき
  • 車内で休憩をとっているとき
  • 渋滞で前に進めないとき
  • 信号待ちのとき

渋滞や信号待ちなどの理由を除き、アイドリングの時間が数分続く場合は、運転に支障がない範囲でエンジンを切っておくのが良いでしょう。最近では、一時停止すると自動でエンジンが停止するアイドリングストップ機能が搭載されており、こういった機能を活用するのも一つの方法です。

 

また、アイドリング中は燃料を消費しているので、排気ガスが出ます。燃費の問題に加え、環境への配慮の側面から見ても、無駄なアイドリングはできるだけ減らしたいですね。

 

使わない荷物を降ろしておく

走行時に消費する燃料の量は、車の重量が重いほど増えるため、積み込む荷物は必要最低限にしておくのが理想です。ふだんは使わないのに、車に積まれたままになっている荷物はないか確認してみましょう。

 

積まれたままになりやすい荷物の一例
  • 洗車用品
  • キャンプ、レジャー用品
  • ゴルフ用品
  • スキー・スノーボード用品

これらの荷物は一度積み込むとそのまま積まれたままになりがちです。使い終わったら、その都度降ろす習慣を付けておきましょう。

 

エアコンの使い方を見直す

車のエアコンは、冷房使用時に燃料を消費するため、使う時間が長くなるほど、または設定温度が低いほど、燃費に悪影響を及ぼします。車内が冷えてきたら、設定温度を上げる、または冷房自体を切る、といった調整をすることで消費燃料を軽減できます。

 

ただし、燃費のためとはいえ、車内が暑い場合は必要に応じて冷房を使用してください。

 

※エアコンと燃費の関係について詳しくは→「【初心者向け】車のエアコンの使い方 ぬるい、嫌な臭いの対処法は?

 

3.まとめ

燃費とは、燃料1Lあたりに走行できる距離を表す数値で、車選びの指標の一つです。「カタログ燃費」や「WLTCモード」なども燃費にまつわるキーワードで、車選びのときによく登場する用語です。また、日々の燃料代に直結するキーワードである「実燃費」や「瞬間燃費」も燃料代を節約する上で意味を把握しておくと良いでしょう。

あわせて読みたい


関連記事