
1.車のエアコンフィルターの交換時期や方法は?
エアコンフィルターは何を目安として交換するのが良いのでしょうか? ここでは、交換のタイミングややり方をご紹介します。
交換の目安は1年ごとか10,000km
エアコンフィルターの交換は、使用期間1年か走行距離10,000kmのどちらかに達したときが目安になります。
エアコンから出る冷たい空気は、外気を使っており、それを車に取り込む際に、エアコンフィルターがホコリや落ち葉、花粉を除去する働きをします。そのため、車の使用頻度が多くなるほど、フィルターの汚れは溜まっていきます。
さらに、以下の状況で車を利用する場合は、フィルターが汚れやすく、交換時期が早まる場合があります。
- 空気が汚れている地域をよく走行している
- ペットを同乗させることが多い
- 車内で毛布を使用することが多い
このように、エアコンフィルターに汚れが溜まることで、エアコンの風量が弱くなる、異臭がするといった問題が出てきます。そのため、異変を感じていなくても、目安のタイミングに合わせて交換しましょう。
異臭がした場合はカビが生えている可能性も
エアコンをつけたときに異臭がする場合は、エアコンフィルターにカビが生えている可能性があります。エアコンフィルターにはホコリや雑菌が溜まりやすいため、カビが生えやすい環境といえます。異臭の原因がエアコンフィルターにある場合は、目安よりも早めに交換しましょう。
それでは、エアコンフィルターの汚れはどんな方法で確認できるのでしょうか? 次にエアコンフィルターの手入れや交換方法をご紹介します。
業者に依頼するか自分で行う
エアコンフィルターの交換は「業者に依頼する」または「自分で交換する」のどちらでも構いません。交換にかけられる時間や費用など、状況に応じて決めましょう。
以下で、業者に依頼する場合と自分で交換する場合のやり方や費用相場などをご紹介します。
ディーラーやガソリンスタンドなどの業者に依頼する場合
依頼先の業者は「ディーラー」「ガソリンスタンド」「カーショップ」などが挙げられます。
ガソリンスタンドやカーショップでは新しいフィルター代を含めて5,000円程度で交換できます。作業時間は5分~15分程度です。
業者で新しいエアコンフィルターも用意してくれるため、交換するための準備は特に必要ありません。事前に交換依頼の予約を入れておくと、スムーズに終わらせられます。
自分で点検・交換する場合
エアコンフィルターの点検や交換は、特別な機具は不要で、なおかつ工程も少ないため自分でも行える作業です。
自分でエアコンフィルターを交換する場合、必要なものは新しいフィルターのみです。フィルターの費用は数千円程度、カーショップやネット通販などで購入できます。純正品以外でも使用可能ですが、サイズや型が適したものでなければ使用できません。
それでは、どのような手順で点検・交換すれば良いのでしょうか? 次の「エアコンフィルターを自分で交換してみよう」で、自分で交換するときの具体的な方法について解説します。
2.エアコンフィルターを自分で交換してみよう
エアコンフィルターを自分で交換するには、どのような手順で進めるのでしょうか?
ここでは、5つの手順やエアコンフィルターの選び方をご紹介します。
交換の5つの手順
エアコンフィルターの交換は次の5つの手順に沿って行いましょう。
STEP1|グローブボックスを取り外す
まずは、助手席の前にある「グローブボックス」を取り外しましょう。エアコンフィルターは一般的にグローブボックスの裏に設置されているためです。
取り外し方は、グローブボックスの左右のツメを内側に寄せて、手前に引っ張るだけ。左右のツメが外れたら、グローブボックスが落ちてくるので、手で支えながら慎重に取り外しましょう。
STEP2|エアコンフィルターのカバーを取り外す
グローブボックスが取り外せたら、エアコンフィルターを格納しているケースが現れます。エアコンフィルターはこのケースのカバーの奥に格納されているので、ツメを外してカバーを取り外しましょう。
STEP3|エアコンフィルターを交換する
ケースのカバーを取り外したら、格納されているエアコンフィルターを手前に引っ張って取り出しましょう。
点検だけであれば、ここまでで完了です。交換の目安に達している、または汚れがひどい場合は新しいフィルターに交換しましょう。新しいフィルターをケースに入れる際は、上下の向きが適切かしっかり確認してください。上下が逆になっていると、フィルターの効果が発揮されない可能性があります。
ちなみに、エアコンフィルターを掃除して再利用することはメーカーから推奨されていません。そのため、汚れている場合は新品に交換するのがおすすめです。
STEP4|エアコンフィルターのカバーを取り付ける
点検・交換が完了したら、あとは元に戻していきましょう。まずは、エアコンフィルターのケースカバーを取り付けます。カバーのツメをケースに引っ掛けると取り付けられます。ただし、ツメが折れるとカバーを閉めることができなくなります。
カバーがしっかり閉まっていないと、ケースから空気が漏れて密閉性が悪くなり、エアコンの風量低下にもつながります。そのため、カバーのケースを取り付けるときも慎重に行いましょう。
STEP5|グローブボックスを取り付ける
グローブボックスの左右のツメを内側に寄せつつ、元の接合部にはめ込みましょう。左右のツメがはめ込めたら、ゆっくりグローブボックスを閉じてみます。元のようにしっかり閉じることができれば取り付け完了です。
これで、エアコンフィルターの点検・交換作業は完了です。ちなみに、使用済みのフィルターの捨て方は自治体によって異なります。廃棄する前に自治体に確認しておくと良いでしょう。
エアコンフィルターの選び方
エアコンフィルターを選ぶときは、まず車に合った型であること、次に車内環境への効果を意識すると良いでしょう。フィルターの種類は色々とあるので、選び方に迷うときは次の効果を持つフィルターがおすすめです。
- 空気清浄機能(排ガスろ過機能)
よく走るエリアには排気ガスが多いため、エアコンの空気をできるだけキレイにしたい - 防臭・脱臭
知人や友人など他人を乗せる機会が多く、ニオイが出ないようにしたい - 花粉やウイルス除去
花粉症対策をしたい、子どもや高齢者など免疫力が弱い方をよく乗せるためウイルスを遠ざけたい
3.まとめ
エアコンフィルターの交換の目安は使用開始から1年、または走行距離10,000kmです。
放っておくと汚れが溜まるため、適切なタイミングで交換してキレイな状態を保っておきましょう。交換作業自体が簡単なので自分でもできますが、難しい場合は業者に頼んで交換してもらいましょう。
ENEOSのエアコンフィルターについて詳しくは→「ENEOS エアクリーンフィルター」
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