
1.車に子供は何人まで乗せられる?【対応表付き】
子供を車に何人まで乗せられるのでしょうか? ここでは、乗車人数としての子供の数え方や子供の乗車人数の計算方法をご紹介します。
まずは、車検証に記載されている乗車定員を確認しましょう。
子供の乗車定員の対応表【4人乗り〜8人乗り】
子供が乗車できる人数は、車ごとに決められている乗車定員と大人の乗車人数によって変わります。
以下の表は、4人乗りから8人乗りまでの場合に、大人の乗車人数に応じて子供が乗車できる人数を表しています。
大人 1人 |
大人 2人 |
大人 3人 |
大人 4人 |
大人 5人 |
大人 6人 |
大人 7人 |
大人 8人 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4人 乗り |
子供 4人 |
子供 3人 |
子供 1人 |
― | ― | ― | ― | ― |
5人 乗り |
子供 6人 |
子供 4人 |
子供 3人 |
子供 1人 |
― | ― | ― | ― |
6人 乗り |
子供 7人 |
子供 6人 |
子供 4人 |
子供 3人 |
子供 1人 |
― | ― | ― |
7人 乗り |
子供 9人 |
子供 7人 |
子供 6人 |
子供 4人 |
子供 3人 |
子供 1人 |
― | ― |
8人 乗り |
子供 10人 |
子供 9人 |
子供 7人 |
子供 6人 |
子供 4人 |
子供 3人 |
子供 1人 |
― |
子供の数え方は1.5人で大人1人分
子供を乗車人数として数えるとき、子供1.5人で大人1人分と換算されます。子供は大人の0.5人分と勘違いされる場合がありますが、これは間違いです。
子供の数え方は「道路運送車両の保安基準」で決められています。
【道路運送車両の保安基準 第53条2項】
乗車定員は、12歳以上の者の数をもつて表すものとする。この場合において、
12歳以上の者1人は、12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当するものとする。
※参考:道路運送車両の保安基準【2003.09.26】第 53 条(乗車定員及び最大積載量)
乗車定員を計算するとき「12歳以上を大人」「12歳未満を子供」とするよう定められています。例えば、12歳の小学6年生はまだ子供ではありますが、乗車定員を計算する上では大人1人分として扱われます。
子供の乗車人数を計算する方法
子供が乗車できる人数は、以下の計算式で求められます。まずは、乗車定員を車検証などで確認した上で、大人が乗る人数を確定させて、次の計算式で計算しましょう。
子供が乗車できる人数=(乗車定員-大人の乗車人数)×1.5
※小数点は切り捨て
例えば、5人乗りの車に大人2人が乗る場合、子供は何人まで乗れるのでしょうか? 子供の乗車人数を算出する計算式に当てはめると、以下のようになります。
(5人-2人)×1.5=4.5人
小数点を切り捨てすると、子供が4人まで乗れることが分かります。
2.子供を乗車させるときのトラブル事例
ここでは、子供を車に乗せるときに起こりがちなトラブルの事例をご紹介します。
子供の人数分のチャイルドシートが車に載らない
6歳未満の子供にはチャイルドシートの着用が義務化されています。しかし、スペースが足りないといった理由で人数分のチャイルドシートを載せられない場合は、着用義務が例外的に免除されます。例えば、「乗車定員内に収まっているものの、子供の乗車人数が増えたことで、全員分のチャイルドシートを載せるスペースが無い」といった状況が該当します。
チャイルドシートの着用義務が一部免除される場合
乗車定員:4人
乗車人数:大人2人、6歳未満の子供3人
このとき、チャイルドシートが1つ設置できないため、3人の子供のうち1人の着用義務が免除されます。
ただし、免除の対象は車に載らない分に限られます。全てのチャイルドシートではない点を理解しておきましょう。
チャイルドシートがどうしても載らない場合は仕方ありませんが、その分子供が危険にさらされます。そのため、できる限り着用させられるように「乗車定員を調整する」「車を買い替える」などの対応が望ましいでしょう。
チャイルドシートの着用義務が免除される条件は、以下の道路交通法施行令で定められています。
【道路交通法施行令 第26条の3の2第3項第2号】
運転者席以外の座席の数以上の数の者を乗車させるため乗車させる幼児の数に等しい数の幼児用補助装置のすべてを固定して用いることができない場合において、当該固定して用いることができない幼児用補助装置の数の幼児を乗車させるとき(法第五十七条第一項本文の規定による乗車人員の制限を超えない場合に限る。)。
シートベルトの数が子供の人数に対して足りない
乗車する全ての人にシートベルトを装着する義務がありますが、乗車人数に対してシートベルトの数が足りない場合は例外的に装着義務が免除されます。例えば「近所の子供を連れて車で出かけたときに乗車定員内ではあるものの、シートベルトの数が足りない」といった状況が該当します。
シートベルトの装着義務が一部免除される場合
乗車定員:5人
乗車人数:大人2人、子供4人
この場合、シートベルトは5つしかないため、1人だけシートベルトの装着が免除されます。
シートベルトが不足した場合も、チャイルドシートと同様に装着義務が免除されるのは、足りない分の人数に限られます。
装着が免除される場合、シートベルトを装着していなくても違反にはなりませんが、その人は危険にさらされます。そのため、子供が増えたり、子供を乗せる機会が多くなったりして、今後もシートベルトが不足する状況が続く場合は、車の買い替えや乗車人数の調整を検討した方が良いでしょう。
シートベルトの装着義務が免除される条件は、以下の道路交通法施行令で定められています。
【道路交通法施行令 第26条の3の2第2項第1号】
運転者席以外の座席の数を超える数の者を乗車させるためこれらの者のうちに座席ベルトを装着させることができない者がある場合において、当該座席ベルトを装着させることができない者を運転者席以外の乗車装置(運転者席の横の乗車装置を除く。)に乗車させるとき(法第五十七条第一項本文の規定による乗車人員の制限を超えない場合に限る。)。
子供の迎えで乗車定員をオーバーしてしまった
乗車定員の人数を超過して走行してしまった場合は道路交通法違反になります。(道路交通法第57条)普通車の場合、6,000円の罰金が課され、1点減点されます。
乗車定員の超過は、車で子供の学校や習い事の送迎をするときに起こりがちです。我が子だけを乗車させる分には定員内であるものの、子供の友達も一緒に乗車させたために、定員オーバーになってしまう場合があります。
定員オーバーにならないために、子供であっても乗車人数に換算してから乗車させるようにしましょう。
3.まとめ
子供を大人の半分として数えてしまう人もいるようですが、子供の数え方は1.5人で大人1人分と決められています。乗車定員をオーバーすると道路交通法違反になるため、車検証に記載されている乗車定員を超えないよう注意しましょう。
子供が乗車できる人数は「(乗車定員-大人の乗車人数)×1.5」の計算式で簡単に計算できます。
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