
1.セルフで給油するときの7つのステップ
給油のやり方が分からなくて、セルフ式のガソリンスタンドを敬遠していないでしょうか? きちんとやり方を知っていれば、セルフでの給油は難しくありません。
7つのステップに分けてセルフ給油のやり方を解説します。
【STEP1】給油機横の枠内に停車する
まずは、給油機横の停車枠に収まるように車を停めます。給油口を開けるレバーやボタンが車内にある場合は、停車したときに開けておくと給油の設定後に再び車内に戻る手間が省けます。
このときに注意しておきたいのが、車の給油口の位置です。給油口の位置は車種によって異なるため、車体の左右どちら側にあるのかをガソリンスタンドに入る前に確認しておきましょう。給油口の位置は、燃料メーターの給油機マーク近くの三角印がどちらに向いているかで判断できます。「▶」であれば右側、「◀」であれば左側です。
【STEP2】支払い方法、ガソリン・軽油燃料の種類、給油量を選ぶ
車を停めたら、エンジンを切り、安全のため鍵を閉めて、給油機のタッチパネルで支払い方法や給油するガソリン・軽油の種類、給油量などを選びます。
以下でそれぞれの設定のやり方について解説します。ただし、ガソリンスタンドによって設定する順序や方法は異なるため、給油機の案内掲示やアナウンスに沿って操作をしましょう。
支払い方法の選択
支払い方法は、「現金」「電子マネー」「クレジットカード」「プリペイドカード」の中から選ぶのが一般的です。支払い方法を選んだら、給油機のアナウンスに沿って支払いを済ませてください。
石油会社発行のクレジットカードで給油すると、ガソリン・軽油の値引きやその他の特典を受けられる場合があるため、よく利用する方はクレジットカードの登録を検討してみても良いでしょう。
ガソリン・軽油の種類の選択
「レギュラー(無鉛ガソリン)」「ハイオク(プレミアムガソリン)」「軽油(ディーゼル)」の3種類の中から車に対応した燃料を選択します。以下で、ガソリン・軽油の種類と対応する車の例を挙げています。
ガソリン・軽油の種類別の対応車
レギュラー:軽自動車、普通車など
ハイオク:国産の高級車、スポーツカー、その他自動車メーカーがハイオクを指定している車など
軽油:トラック、バスなど
ガソリン・軽油の給油量の選択
ガソリン・軽油の給油量を「満タン」「1リットル単位で設定した量」「指定した金額に応じた量」の3パターンから選びます。
例えば、燃料代を決まった金額に抑えたい場合は「指定した金額に応じた量」、遠出をする予定がある場合は「満タン」など、車を利用する状況に合わせて設定できます。
【STEP3】静電気除去を行う
給油の設定が完了したら、給油機に設置されている静電気除去シートに手を当て、静電気の除去を行います。給油の設定が完了すると、静電気除去シートに触れるようアナウンスが流れるため、そのタイミングで触れるようにしましょう。
静電気の除去をしないで給油を始めると、静電気の火花が原因で気化したガソリンに引火する危険性があります。必ず給油前に静電気の除去を行いましょう。
【STEP4】給油口を開けてキャップを外す
静電気の除去が完了したら、給油口を開けて給油キャップを外しましょう。給油口を開けるレバーやボタンが車内にある場合、STEP1の時点で開けておくと、給油口を開けるために車内に戻る必要がなくスムーズにSTEP5へと進めます。
【STEP5】ノズルを給油口に差し込み給油開始
STEP2で選択したガソリン・軽油の種類に対応するノズルを給油機から取り出し、給油口に差し込みます。ノズルのレバーを引くと、給油が開始されます。
給油するときのポイント
- ノズルの根本までしっかり差し込む
ガソリン・軽油の跳ね返りや吹きこぼれを防ぐためにノズルの根本まで差し込みます。また、そうすることで給油の自動停止機能が正常に働くようになります。
- ノズルのレバーを急に強く引かない
レバーを急に強く引くとガソリン・軽油の跳ね返りを浴びる可能性があるため、徐々に強め、もう引けない所まで引いたらそのままを維持します。
給油が完了したらノズルを給油機の元の場所に戻します。
設定した給油量や満タンに達すると、給油が自動的に止まる仕組みになっています。少しでも多く入れようと、給油が自動停止してから継ぎ足しをする人もいますが、ガソリン・軽油が吹きこぼれてしまう危険性があるため、こういった行為は控えましょう。
【STEP6】給油キャップと給油口を閉める
給油が完了したら給油キャップと給油口を閉めましょう。
給油が無事に終わったことで安心してしまい、給油キャップを閉め忘れたまま車を発進
してしまう人は少なくありません。また、給油キャップを閉めたつもりでいても、閉め方が緩い場合もあります。
キャップが緩い状態だと、ガソリン・軽油が漏れ出して、引火する危険性があるため、キャップが完全に閉まっているか確認してから給油口を閉めましょう。
【STEP7】精算をして完了
最後に、STEP2で選択した支払い方法に応じて精算機で精算を行います。店舗によって精算方法が異なるので、精算機に記載の手順に沿って精算しましょう。現金支払いをした場合は、最後にお釣りの精算を忘れずに。
2.セルフ給油をするときに役立つトラブル対処法
セルフ給油に慣れていないと、不安なことも多いのではないでしょうか? ここでは、セルフ給油をするときに知っておくと役立つトラブルの対処法をご紹介します。
給油中にトラブルがあったときはどうする?
給油中にトラブルが起こったら、自分一人でむやみに解決しようとせず、給油機や給油機近くにある係員呼び出し用インターフォンからスタッフに事情を説明しましょう。
ガソリンスタンドは危険物を取り扱うため、セルフ式であっても必ず危険物取り扱い資格を持ったスタッフが1名以上常駐しています。
給油するガソリン・軽油の種類が分からないときは?
給油口のフタの裏か給油キャップに、給油するガソリン・軽油の種類が記載されているのでチェックしてみましょう。もしも記載がない場合でも、取扱説明書やメーカーのサイトにある車種ごとの諸元表から確認できるので安心してください。
レンタカーや家族・知人の車だと給油する燃料の種類の判断がつかないこともあるので、運転前に確認しておくと良いでしょう。
加熱式たばこならガソリンスタンド内で吸ってもOK?
2019年現在、加熱式たばこが規制の対象になるかは総務省消防庁で検討中ですが、紙巻たばこと同様にガソリンスタンド内での使用は避けた方が良いでしょう。
【コラム】「満タン」になったら給油が止まる仕組み
給油ノズルに内蔵されているセンサーが満タンを感知すると給油が止まります。ノズル先端には燃料タンク内の空気を吸い込む検知口があります。満タンになると、検知口がガソリン・軽油に浸り空気を吸い込めなくなることで、ノズル内のセンサーが満タン状態を検知し給油が止まる、という仕組みです。
吹きこぼれの原因について詳しくは→「ガソリンが吹きこぼれたらどうする⁉ 対処法やあふれる原因を解説」
3.まとめ
給油の流れを理解していれば、セルフ式の給油は難しくありません。ただし、ノズルの操作や給油キャップの取り扱いなど、注意点もいくつかあります。給油の流れと注意点を押さえて、手軽に給油できるセルフ式のガソリンスタンドを活用してみましょう。
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