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2021.07.15

お悩み解決

スマートICとは?利用時のルール・注意点や通常のICとの違いを解説

高速道路の入口や出口の標識で見かける「ETC専用」「ETC出口」は、スマートICの設置を知らせるものです。スマートICという言葉は聞いたことがあっても、特徴や従来のICとの違いについて詳しく知っている方は多くないでしょう。この記事では、スマートICの意味や接続によって分けられる種類別の特徴、期待される役割・メリットについて解説します。また、スマートIC利用時ならではの注意点についてもご紹介します。

2021.07.15

1.スマートICとは?役割やメリットは?

スマートICとは、どのような特徴があるのでしょうか。スマートICの種類やメリット、従来のICとの違いについて解説します。

 

導入が進められている簡易型インターチェンジ

スマートIC(インターチェンジ)とは、もともと設置されているICとICの間に新たに設置される簡易型のICです。ETC搭載車しか利用できない仕組みとなっています。2004年から社会実験として導入が開始され、2021年3月時点では全国で143箇所に設置されています。

 

▼スマートICを構成するパーツ

スマートICを構成するパーツ

 

スマートICが導入される背景として、高速道路の利便性向上が挙げられます。近隣エリアの住民や観光客が目的地に行くとき、または拠点から高速道路に乗るときに、従来のIC出入り口を利用するよりも距離が短くなり、時間も短縮できます。ちなみに、スマートICの設置者である自治体や民間の事業者視点でも設置コストが抑えられるというメリットも。スマートICは従来のICよりも簡易的なパーツで構成されており、かつ省スペース化できるため、設置費や土地の取得にかかるコストを抑えられます。

 

*出典:国土交通省|道路|スマートインターチェンジの整備|スマートインターチェンジ開通済箇所

 

スマートICの種類2つ

スマートICには、「SA・PA接続型」と「本線直結型」の2種類があります。それぞれの特徴やICの入口・出口を示す案内標識を見ていきましょう。

 

SA・PA接続型

SA・PA接続型のスマートICは、一般道路とSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)をつなげるタイプです。既に設置されているSA・PAの敷地を利用するため、導入時のコストを抑えやすいとされています。また、高速バス乗り場に併設される「バスストップ型」もSA・PA型の一部と言えます。

 

▼入口の案内標識

入口の案内標識

 

 

▼出口の案内標識

出口の案内標識01 出口の案内標識02

 

本線直結型

本線直結型のスマートICは、一般道路から高速道路に直結しているタイプです。従来から設置されているICとICの間の距離が長い場合に、その間にあたるエリアの利便性向上や高速道路の利用人数アップが期待できます。

 

▼入口の案内標識

入口の案内標識

 

▼出口の案内標識

出口の案内標識01 出口の案内標識02

 

【コラム】一般のインターチェンジと何が違う?

スマートICと一般のICとの違いとして、係員がいない、通過時に一旦停止しなければならない、といった点が挙げられます。そもそもICとは、一般道路から高速道路に入る、またはその逆に出るときの通過点を指します。スマートICも役割としては通常のICと同様で、仕組みや利用条件が異なります

 

なお、スマートICを使うときは、係員がいないため利用中にトラブルが発生した場合はインターホンを使ってスタッフを呼び出します。また、車両検知器の台数を通常の4台から1台に減らしているため、一旦停止が必要となり、一般のETCレーンのように徐行で通過できない点に注意が必要です。

 

2.スマートIC利用時の注意点4つ

スマートICを利用するときには大きく4つの注意点が挙げられます。ここでは、それぞれの注意点についてトラブル例と対処法をご紹介します。

 

(1)ETCカードが正常に使えないと利用できない

スマートIC利用時の注意点は、ETCカードが正常に使えないと通過できない点です。スマートICの支払い方法は、ETCカードのみ。ETCカードの有効期限が切れている、ETC車載器が故障している、といった理由で通過できないトラブルが発生しており、事前にETCカードがきちんと使える状態であることを確認してから利用しましょう。

 

▼トラブル例

  • ETCカードの有効期限が切れている
  • ETC車載器が故障している

 

▼対処法

  • ETCカードの有効期限を事前にチェックする
  • ETCカードの動作確認を事前に行う

(2)SA・PA利用のためだけに通過できない

SA・PA接続型のスマートICは、接続しているSA・PAを利用するためだけの通過が禁止されている場合があります。本来、スマートICの設置目的は高速道路の利用促進です。そのため、SA・PA利用後に同じスマートIC出口から出られない仕組みをとっているケースもあります。

 

▼トラブル例

  • スマートICを通過し、SA・PA利用後に同じスマートIC出口から出られない

 

▼対処法

  • スマートICに設置されているインターホンから係員に事情を説明し、対応方法を確認する

なお、間違えてスマートIC入口から入ってしまった場合も、設置されているインターホンから係員に事情を説明しましょう。

 

(3)利用時間が決められている

スマートIC利用時の注意点として、個別のICで利用可能時間が決められており、時間によっては通過できない点が挙げられます。通常のICのように、どのICでも24時間通過できるわけではありません。ただし、利用できない時間帯は、ほとんどの箇所で深夜から早朝にかけてです。その時間帯に利用する予定がある場合は、事前に利用可能時間を確認しておくと良いでしょう。

 

▼トラブル例

  • ETCカードを適切に搭載しているのにICのバーが開かない

 

▼対処法

  • NEXCOのページから利用予定のスマートICの利用可能時間を確認しておく

*参考:NEXCO西日本|スマートIC実施箇所一覧

(4)利用できる車種が限定されている

スマートICは、利用できる車種が個別のICごとに決められており、対象外の車種は通過できないようになっています。基本的には、二輪車や軽自動車、普通車で、かつ車長が12m以下であれば通過できるスマートICが多いですが、中には6m以上でも対象外とされるケースもあります。特に大型のミニバンやトラックで移動する場合は、事前に対象可否を確認しておくと良いでしょう。

 

▼トラブル例

  • ETCカードを適切に搭載しているのにICのバーが開かない

 

▼対処法

  • NEXCOのページから利用予定のスマートICの対象車種・サイズを確認しておく

*参考:NEXCO西日本|スマートIC実施箇所一覧

3.まとめ

スマートICは、高速道路の利便性向上を目的に2004年以降に順次設置されているICです。高速道路の出口から目的地まで、または拠点から最寄りのICまでの距離が短くなり、移動時間の短縮が期待されます。

 

ただし、利用できる車はETC搭載車専用です。ほかにも従来のICとは利用条件が異なるケースがあるため、個別のスマートICの利用情報を確認しておくと良いでしょう。

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