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2021.06.14

ライフスタイル

チャイルドシートの助手席設置は交通違反?危険性や適切な利用方法を解説

6歳未満の子どもを乗車せるときは、道路交通法でチャイルドシートの使用が義務付けられています。ただし、子どもを後部座席に座らせるとおとなしく乗ってくれないため、チャイルドシートを助手席に設置したい……。一方で、助手席に設置することは非常識と口にする人もおり、対応にお悩みの方も多いのではないでしょうか。この記事では、チャイルドシートを助手席に設置することの違法性や安全面について解説します。また、チャイルドシートの正しい使い方についてもご紹介しています。

2021.06.14

1.チャイルドシートを助手席に設置するのはNG?

チャイルドシートを助手席に設置する行為は、法律違反にあたるのでしょうか? まずは、チャイルドシートを助手席に設置するリスクややむを得ず設置する場合の対策について解説します。

 

違反ではないが推奨はできない

チャイルドシートを助手席に設置する行為自体は法律違反ではありませんが、危険性が高いことから推奨されていません。そもそもチャイルドシートの設置位置は、法律で定められておらず、自由です。2019年の警察庁・JAFによる調査によると、助手席への設置率は62%という結果も。ただし、助手席に設置したときに事故に遭った場合、エアバッグが発動し、その衝撃によって子どもに危害が加わる可能性があります。そのため、できる限り助手席に設置することは控えましょう。

 

*出典:JAF|チャイルドシート使用状況調査(2019年調査結果)|2019年チャイルドシート使用状況全国調査

 

やむを得ず助手席に設置するときのNG事項

助手席にチャイルドシートを後ろ向きに設置する行為は危険性が高く、NGです。事故時のエアバッグの衝撃がチャイルドシートに加わることで、シート自体が弾き飛び、シートに座っている子どもに加えてほかの乗員にも危害が及ぶ可能性があるためです。やむを得ずチャイルドシートを助手席に設置しなければならない場合は、必ず前向きに設置してください。

 

なお、前向きに設置した場合でも、できる限りエアバッグの衝撃を軽減させるための配慮が必要です。座席は必ず最大限まで後ろに下げましょう。

 

【コラム】後部座席を嫌がる子どもへの対策

チャイルドシートを助手席に設置しなくても良いように、子どもが後部座席でおとなしく過ごすための対策を実施してみましょう。そもそも子どもがチャイルドシートを嫌がる要因として、シートの座り心地が悪く不快シートに座っていることが退屈両親の顔が見えないため不安、といったものが挙げられます。そのため、これらの要因によるストレスをできるだけ軽減することが必要です。以下のような対策を試してみると良いでしょう。

 

▼対策の一例

  • チャイルドシートのサイズや座らせ方を調整してみる
  • 子どもを安心させるために頻繁に声をかける
  • ベビーミラーを設置して互いの顔が見えるようにする

2.チャイルドシートの正しい使い方とは

ここまでは、チャイルドシートを助手席に設置するケースについて解説しました。ここからは、もう少し視野を広げ、チャイルドシートを正しく、安全に利用するための使い方をご紹介します。

 

約5割が間違った使い方をしている

2019年の警察庁・JAFによる調査*1,2によると、チャイルドシート利用者の約5割が取り付けや着座において、間違った使い方をしていることが分かりました。

 

取り付け状況の調査結果

 

*1 出典:JAF|チャイルドシート使用状況調査(2019年調査結果)|2019年チャイルドシート使用状況全国調査|(2)チャイルドシート取付け状況調査結果

 

着座状況の調査結果

 

*2 出典:JAF|チャイルドシート使用状況調査(2019年調査結果)|2019年チャイルドシート使用状況全国調査|(3)チャイルドシート着座状況調査結果

 

間違った使い方は、万が一事故に遭った場合にチャイルドシート自体が分離してしまう、子どもがチャイルドシートから飛び出してしまう、といった危険の状況を招くことにつながります。このような危険な状況になった場合、適正利用時に比べて、致死率が約21倍となります。

 

*参考:警察庁|子供を守るチャイルドシートチャイルドシート関連統計(令和2年中)|○ 自動車同乗中(6歳未満幼児)のチャイルドシート使用有無別致死率(平成28年~令和2年計)をもとに算出

 

チャイルドシートの間違った使い方に該当する特徴として、取り付け時、着席時において以下のものが挙げられます。

 

取り付け時
  • 腰ベルトの締め付けが不足している
  • 座席ベルトの通し方が間違っている
  • サポートレッグの調節ができていない

 

着席時
  • ハーネスの締め付けが適正でない
  • ハーネスがよじれ、ねじれている
  • ハーネスの高さ調節が適正でない

チャイルドシート利用時のチェックポイント

チャイルドシートの機能が正常に働くように、出発前にチェックポイントを確認しておきましょう。なお、前向き設置と後ろ向き設置でポイントが異なります。以下は、それぞれのパターンにおける取り付け・着席時の代表的なポイントです。

 

▼前向き設置のケース

取り付け時のポイント
  • チャイルドシートと座席の間に隙間を作らない
  • 腰ベルトにたるみがないよう締め付ける

 

着席時のポイント
  • ハーネスを密着させる

 

▼後ろ向き設置のケース

取り付け時のポイント
  • 取り付け角度を45°にする
  • 腰ベルトにたるみがないよう締め付ける

*補足:45°は安全と快適の黄金角度。事故の衝撃を軽減できる、かつ座り心地が良いとされる。

 

着席時のポイント
  • ハーネスを密着させる

 

なお、チャイルドシートのメーカーやタイプによって利用方法が細かく決められている場合があります。利用する前に必ず取扱説明書を確認して、正しい使い方を把握しておいてください

 

最適な設置位置は後部座席の歩道側

チャイルドシートの最適な設置位置は、安全性の観点から後部座席の歩道側と言われています。右ハンドルの車の場合、運転席の後ろは車道側になるケースがほとんどです。そのため、子どもを安全に乗り降りさせるためには、運転席の後ろよりも助手席の後ろが好ましいと言えます。また、助手席の後ろに設置する付随的なメリットとして、運転席から子どもの顔を見やすいことも挙げられます。

 

なお、チャイルドシートを後部座席の歩道側に設置する場合は、後部座席に座る予定の同乗者が必然的に車道側からの乗り込みとなるため、乗り降りの際に車やバイクと接触しないよう注意が必要です。ちなみに、後部座席の中央部分は座席の形状やシートベルトなどの突起物があるためチャイルドシートの設置には不向きです。設置前に取扱説明書を必ず確認しておきましょう。

 

3.まとめ

チャイルドシートを助手席に設置することは、法律違反には該当しませんが安全性の観点から推奨できません。できる限り後部座席に設置しましょう。やむを得ず助手席に設置する場合は、前向きに設置し、エアバッグの衝撃を軽減する対策を取ってください。チャイルドシートは適切な方法で利用していないと、十分な安全機能が発揮されません。正しい使い方を把握しておき、安全で快適なドライブを楽しみましょう。

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