よく乗る人も、
そうでない人も、
集える場に。

2021.02.15

お悩み解決

ハイブリッド車とは?仕組みやデメリット、ガソリン車との違いも解説!

燃費が良いというイメージを持たれやすいハイブリッド車。しかし、燃費の良さを実現する仕組みやガソリン車との違いについて詳しくご存知の方は少ないでしょう。  この記事では、ハイブリッド車の定義や仕組み、種類について解説します。また、メリット・デメリットもご紹介しています。

2021.02.15

1.ハイブリッド車とは?意味や仕組みは?

ハイブリッド車とはどんな車を指すのでしょうか? まずは、ハイブリッド車の意味や仕組みについて、従来まで一般的だったガソリン車・ディーゼル車と比べながら解説します。

 

複数の動力源を組み合わせて走行する車

ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を組み合わせて走行する車を指します。ガソリン車・ディーゼル車の動力源はエンジンのみですが、一般的なハイブリッド車の動力源はエンジン電気モーターの2つです。エンジンと電気モーターの動力を走行状況に応じて組み合わせて使うことで、エネルギー効率が上がり、燃費が良く、環境に優しい走行が可能となります。

 

以下は、ハイブリッド車とガソリン車・ディーゼル車の駆動の動力源とその動力を生み出すために必要となるエネルギーを比較したものです。

 

  ハイブリッド車 ガソリン車・ディーゼル車
駆動の動力源 ・エンジン
・電気モーター
・エンジン
動力源のエネルギー ・ガソリン、または軽油
・電力
・ガソリン、または軽油

駆動の動力源とは、簡単に言うと車輪を回転させる力を生み出すための装置です。エンジンはガソリン車・ディーゼル車で利用されている動力源で、ガソリンや軽油などの燃料を燃焼させることで駆動に必要な力を生み出します。一方、電気モーターは電力をエネルギーとして、電磁力を生み出します。この電磁力が車輪の回転させるための動力源となります。

 

ハイブリッド車の保有状況は5台に1台

ハイブリッド車(乗用車)の国内保有台数は約930万台で、軽自動車を除く乗用車のおよそ5台に1台がハイブリッド車であると言えます(2020年3月末時点)*1,2。保有台数は2002年度から計測が始まり、2020年3月末時点まで年々増加しています。

 

042_HV車の保有台数/乗用車に占めるHV車の割合_単位百万台

 

*1:出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会|わが国の自動車保有動向|ハイブリッド車・電気自動車の保有台数推移表(平成27年〜令和2年)|令和2年(2020年)

*2:出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会|自動車保有台数|過去の自動車保有台数
をもとに作成。

 

ハイブリッド車の種類と違い【HEV・PHV・PHEV】

ハイブリッド車はエネルギーの補給方法の違いによって、大きくHV・HEVPHV・PHEVの2つに分類できます。HV・HEVの補給方法は給油のみ。一方で、PHV・PHEVは給油に加えて、外部電源からの充電も可能です。

 

HVとHEVは、それぞれHybrid VehicleとHybrid-Electric Vehicleの略で、ハイブリッド車全般を表すときに使われます。現在のハイブリッド車の主流では、動力源はエンジンと電気モーターとなっていることから、HVとHEVは実質的に同じ意味と言えるでしょう。

 

また、PHVとPHEVは、それぞれPlug-in Hybrid VehicleとPlug-in Hybrid-Electric Vehicleの略で、外部電源から充電できる仕組みを持つハイブリッド車を指します。家庭用のコンセントからでも充電可能です。PHVとPHEVは車メーカーによって呼称が異なりますが、実態としてはほぼ同じ形式を指します。

 

以下では、ハイブリッド車と似ている部分が多い電気自動車(EV)も含めて、駆動の動力源とそのエネルギー、エネルギーの補給方法を一覧で比較しています。

 

  HV EV
HV・HEV PHV・PHEV EV FCV
駆動の動力源 ・エンジン
・電気モーター
・エンジン
・電気モーター
・電気モーター ・電気モーター

動力源の
エネルギー

・ガソリン、
 軽油
・電力
・ガソリン、
 軽油
・電力
・電力 ・電力
※発電のための
燃料は水素
エネルギーの
補給方法
・燃料給油 ・燃料給油
・外部電源から
 充電
・外部電源から
 充電
・水素
 ステーション
 で補給

 

FCV(Fuel Cell Vehicle)とは、電気自動車の一種です。水素から発電する装置を内蔵し、その電力をエネルギーとして電気モーターを駆動する車を指します。動力源のエネルギーは電力ですが、電力を生み出すために水素が必要となります。

 

【コラム】車によって異なるハイブリッドシステム

ハイブリッド車は、動力の組み合わせ方によって、大きく3種類に分けられます。まず、エンジンと電気モーターが並列の関係で駆動するパラレル方式。次に、エンジンと電気モーターを直列でつなぐシリーズ方式。そして、最後にパラレル方式とシリーズ方式の特徴を併せ持つスプリット方式。以下で、3つの方式の構造と特徴を一覧にまとめています。

 

▼ハイブリッドシステムの種類

  パラレル方式 シリーズ方式 スプリット方式
構造 発進時や加速時などで
電気モーターがエンジンをサポートする方式
エンジンを発電用として使い、その電力でモーターを駆動させ走行する
方式
エンジン動力とモーター動力が合成され、走行状態に応じて2つの動力の割合を調整する方式
特徴 ・エンジンによるエネルギー効率が悪いときに電気モーターの動力を活用してアシストできる ・エンジンを最適なエネルギー効率で稼働できる ・パラレル方式とシリーズ方式のそれぞれの特徴を併せ持つ
・シリーズ・パラレル方式とも呼ばれる

 

ハイブリッドシステムは、車メーカーによって採用される種類が異なります。購入時には、各社で採用しているシステムを確認しておくと車の特徴をより深く理解できるでしょう。

 

2.ハイブリッド車のメリット・デメリット

ハイブリッド車は一般的にエンジンと電気モーターの2つの動力源を持つ車を指します。ガソリン車・ディーゼル車とは動力の構造が異なることによって、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、メリット・デメリットを2つずつご紹介します。

 

ハイブリッド車のメリット2つ

ハイブリッド車のメリットは、燃費・環境の大きく2つのジャンルから挙げられます。

 

メリット1:燃費性能が高い

ハイブリッド車のメリットは、ガソリン車・ディーゼル車に比べて燃費性能が高いことです。その要因としては、電気モーターを利用することで、エネルギー効率が良くなる燃料の消費量を抑えられる、といった点が挙げられます。

 

ハイブリッド車の電気モーターは、エンジンのエネルギー効率の悪さをカバーするために活用されます。一般的にエンジンのエネルギー効率は発進時加速時に悪くなりがちです。そのため、発進・停止の頻度が多い市街地走行が中心の方やアップダウンが激しい山間地域をよく走る方はハイブリッド車の燃費性能の恩恵を受けやすいでしょう。

 

また、減速時には、電気モーターが発電機の役割を果たし、ブレーキによって失う運動エネルギーを電力に変換することができます。つまり、従来のガソリン車・ディーゼル車では失ってしまっていたエネルギーを駆動用に再利用できるということです。

 

メリット2:CO2排出量が少なく環境負荷が低い

ハイブリッド車のメリットは、従来のガソリン車・ディーゼル車よりも燃料消費量を抑えられるため、走行時のCO2排出量も減り、環境負荷が低い点です。

 

社会的にCO2削減の動きが強まり、日本政府は2030年までにCO2を含む温室効果ガスの排出量を2013年度比26%減という目標を掲げています。このような状況下で、ハイブリッド車は環境への負担軽減に貢献できると期待されています。また、2050年までには温室効果ガスの排出実質ゼロを掲げており、ハイブリッド車や電気自動車の需要がさらに増える可能性が高いでしょう。

 

ハイブリッド車のデメリット2つ

ハイブリッド車には、人によってはデメリットとなる特徴もあります。代表的な2つのデメリットについて見ていきましょう。

 

デメリット1:車両価格が高くなりやすい

ハイブリッド車のデメリットは、ガソリン車・ディーゼル車に比べて車両価格が高くなりやすいことです。メーカーや車の種類にもよりますが、ハイブリッド車は同じ車のガソリンタイプよりも、40万円ほど高くなる場合があります。

 

ハイブリッド車は通常のガソリン車・ディーゼル車よりもパーツ数が多く、構造が複雑であるため生産コストが上がりやすくなります。また、保有台数は年々増加傾向にあるものの、まだ新しい車として高値を付けやすいという背景もあります。ただし、これを言い換えると、きれいな状態で適切に使っていれば、売却時の価格も下がりにくいでしょう。

 

デメリット2:燃費性能を発揮しにくい場合がある

ハイブリッド車のデメリットは、走行条件によっては燃費性能を十分に発揮できない場合があることです。具体的には、高速道路で長距離移動する場合や信号がない道路をよく走る場合が該当します。これは、一定の速度で走行する距離が長く、ブレーキをあまり使わない状況では、燃費性能はガソリン車・ディーゼル車とあまり変わらないためです。

 

ただし、ガソリン車・ディーゼル車よりも燃費が悪くなるわけではありません。あくまで、燃費性能の恩恵を受けづらいということです。

 

【コラム】ハイブリッド車とガソリン車はどっちがお得?

ハイブリッド車とガソリン車・ディーゼル車は、一概にどちらがお得とは言えず、利用シーンや車に求めるものによって異なります。

 

ハイブリッド車の燃費性能に注目した場合、燃料代が浮いてガソリン車・ディーゼル車よりもお得と考えられることがあります。ただし、同じモデルの車であれば、車両価格はハイブリッド車のほうが数十万円高くなることが一般的。この場合、車両自体の価格差を燃料代に換算すると数万km走らないと埋められません

 

一方で、ハイブリッド車の燃費以外に目を向けると、スペックの高さや売却時の残価などがあり、考え方によっては価格差を埋めるほどのメリットとなり、お得と考えることもできます。

 

3.まとめ

ハイブリッド車は動力源を複数持つ車を指します。一般的には、エンジンと電気モーターを動力源とし、エンジンのエネルギー効率が悪い状況で電気モーターの動力を活用することで、低燃費を実現しています。

 

ハイブリッド車のメリットは、燃費性能が高い、環境負荷が低い、の2つが挙げられます。一方で、デメリットは、車両価格が高くなりがち、走行条件によって燃費性能を発揮できない場合があることです。メリット・デメリットがどちらもあり、誰にとっても最適な車とは言えません。購入時には、求める性能や価格などのさまざまな観点で検討してみましょう。

あわせて読みたい


関連記事